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【ガーデンダイアリーvol.5 編集後記より】
明るい日差しが燦々と降り注ぐ春の季節がやってくると、カエルやトカゲと同じように、人間も生き物なのだなあ、と、あらためて思います。 わけもなく心がはずみ、いそいそと庭に出たくなったりするのは、やっぱり「春だから」ですね。 そして、庭に出ると目につくのが、芽生えたばかりの可憐な雑草。 でも、いまのうちに抜いておけば後がラクです。 そういえば、「庭仕事でいちばん好きなのが雑草取り」という人は、意外と多いようです。 黙々と雑草取りをしている間は無心になれるから。 雑草を抜きながら庭と向き合う時間は、自分らしい自分でいられるから。 それをお聞きして思ったのは、庭づくりとは「私らしさ」の追求なのだ、ということでした。 自分はどんな植物が好きで、どんなふうに咲かせたいのか? 庭をどんな雰囲気にしたいのか? 自分に問いかけながら試行錯誤しているうちに、少しずつ手にできる「私らしさ」こそ、庭づくりの醍醐味に違いありません。 さて今号の表紙のシーンは、前号に引き続き、茨城県日立市の中野可奈子さんのお庭で撮影させていただきました。 明るい窓の外の庭に咲く濃いピンクの小輪のバラはヴィオレット。 白い水差しにさっと生けたピンク色の花々は、お庭に咲くバラやケシやセアノサスです。 「きっと私自身の花や庭への憧れや夢を表現したかったのでしょう」という言葉の通り、可奈子さんの「私らしさ」に満ちたアレンジメントから、花や庭への愛情がひたひたと伝わってきて、表紙の写真を見るたびに幸せな気持ちになります。 バラと庭がくれる幸せをたくさん詰め込んで、編集部一同、心を込めて今号を送り出します。(安藤 明) もくじ 【46ページの総力大特集!】 決定版 憧れのバラのアーチの作り方 空から降るように咲きこぼれるバラの花。 やさしい香りに包まれてバラのアーチをくぐる瞬間は、まさに人生のハイライト! その最高の瞬間を味わうためなら、真冬の剪定も誘引作業もなんのその。 5月の開花を思い描きながら、ひとつひとつの枝をきれいに結び終えたときの満足感も、なかなかのものです。 さてさて、憧れのバラのアーチにチャレンジしませんか? ひとつのアーチから庭づくりが始まります。 アーチをひとつ立てると、その下に小道ができます。 小道ができたら、その両側に草花を植えたくなります。 草花の咲く小道はその向こうにつながっていて、 『ここに株立ちのシュラブローズがひとつあるといいかな?』 『木漏れ日を落とす樹がほしいな』と、いろんなアイデアが浮かんできます。 アーチによって、庭は立体的になり、奥行き感が出て、なんだか、いきいきしてきます。 そう、ひとつのアーチから楽しい庭づくりの物語が始まります。
佐倉草ぶえの丘バラ園 今年もバラのシーズンが始まります。 春しか咲かない野生種や多くのオールドローズ、原種交雑種を育てていると、ことさらにわくわくする季節です。 肥料は適正だったろうか?剪定は正しかっただろうか? 毎年どきどきして迎えます。 失敗したらそのリベンジには1年の歳月が必要となるのですから。 でもそれだけにあふれる花が咲いたとき、そのよろこびは何にもかえがたいものがあります。 1カ月の開花期のために11カ月汗を流す……5月のバラは、それに充分に応えてくれるのですから。 美しいバラの誕生 「バラ」という植物は不思議です。 もっと美しく、もっと華やかに、そして一年中、身近に咲いていてほしい…。 そんな私たちの願いに応えて、次々に誕生する新品種のバラたち。 その美しい花を見ると、ひとつひとつのバラの奥深くにひそむ、何か未知の力の存在を思わずにはいられません。 そんな生命の神秘に迫る育種家の仕事とは? いま、まさに世界に躍進する育種家、木村卓功さんに、バラの育種についてお話を聞かせていただきましょう。 中野可奈子さんの 今号、『ガーデンダイアリーVol.5』の表紙を、お庭のバラとピンク色のケシの花のアレンジメントで飾ってくださった中野可奈子さん。 可奈子さんの5月の庭をお訪ねしました。 一年でもっとも美しく庭が輝くこの季節。 可奈子さんの庭には、たくさんのお客様たちが集います。 お招きする側も気負わずに、お客様たちといっしょに楽しめるガーデンパーティのコツは何でしょう? 可奈子さん、教えてくださいね。 花のピークは6月! 輝く東北ガーデンへ バラ前線を追いかけて、東北へ。 ジュンベリーがおいしそうに色づく季節です。 冷涼な気候のこの地では、バラも宿根草もひときわ鮮やかな色で咲きます。 花のピークの6月に東北ガーデンをお訪ねしました。
通りいっぺんのショップじゃない! 「ガーデンショップ」は園芸屋さん? いいえ、それだけではありません。 サンプルガーデンでお庭のアイデアを見つけたり、ガーデンカフェでおいしいランチを楽しんだり、素敵なディスプレイをチェックしたり。 園芸にステキな「何か」をプラスした、関西の3つの人気店をご紹介します。
バラの季節の「花図鑑」 春・初夏編 ガーデンの主役はバラだけではありません。 多種多様な草花が、バラを、庭を、なおいっそう美しく彩ります。 環境にフィットして、機嫌よく育つ植物の美しさは格別です。 日本の庭の条件にぴったり合った草花との付き合い方を、春と秋の2回の連載で紹介します。 Part1ではエフメールナガモリ社長 長森正雄さんに、 Part2では、藤沢市の佐藤一彦さんに、草花との付き合い方の「奥義」を教えていただきました。
明田川奈穂美の行かなくちゃ! 「植花夢」と書いて「ウエルカム」。 なんか昭和な匂いのするネーミングだよね(笑)。 兵庫県宝塚市の市内から、ひたすら山に向かって車を走らせること20分。 たどり着いたところには、びっくりするほど多種多様な植物があふれる「楽園」が隠れていました。 他
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ガーデンダイアリーvol.5
ムック: 152ページ(A4変形)
出版社: 八月社
言語: 日本語
ISBN-13: 978-4074149025
発売日: 2016/4/2
本体価格 1,200円
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