ガーデンダイアリーvol.10

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植物と暮らせば人生は倍楽しい♪ふだんの暮らしの中に、
大きな幸せをつくりだす
バラとガーデニングの新感覚・実用ムックです。

毎日の暮らしを
いっそうハッピーなものに変えてくれる
植物のある暮らしを始めませんか?

玄関先でもベランダでも、もちろん庭でも、
一鉢の植物のある暮らしは、
人生を大きく変えてくれます。

バラをはじめ植物が健やかに育つ「庭」は、
それがほんの小さな庭でも、
びっくりするほど大きな喜びを
私たちに贈ってくれるのです。

美しいガーデンの実例や庭づくり、
バラの品種選び、ショップ紹介をはじめ、
「お庭の幸せ」をつくりだす
さまざまなアイデアをお届けします。



【ガーデンダイアリーvol.10はこんな内容です。】

生きることをバラで飾ろう Part1

生きるということが、毎日の暮らしを一日分ずつ重ねて、リボンで束ねていくようなものだとしたら、その一日一日に楽しい瞬間をたくさんつくらなくては、と思います。今号の巻頭特集にご登場いただく7つのお庭の庭主さんたちに共通するのは、なんでもない日常を、すばらしく豊かなものに変える方法を熟知されていることでしょう。バラの咲く庭がもつ力は、いま、私たちの想定をはるかに超えそうです。

■ジュリアさんのバラの庭

■「僕はバラに惚れているんだろうね」

■植物画家が描く庭


生きることをバラで飾ろう Part2

たとえば玄関にひと鉢、お気に入りのバラを置く。すると、どうです? 玄関が突然、特別な場所に変わります。壁面、窓辺、フェンス、パーゴラなどなど、パート2では、それぞれの素敵なシーンをご紹介しています。ご自分のお庭にバラを飾る場所を見つけたら、どうぞご参考ください。

■「生きることの楽しさを、思い出させてくれた庭です」

■50本の鉢バラでつくる小さなバラの庭

■「庭でバラが咲いていたら、私は元気にしています」

■「庭づくりのきっかけは『校地経営』でした」


浜名湖ガーデンパーク「印象派庭園 花美の庭」
華やかな秋の植栽

2004年に開催された「浜名湖花博」で「モネの庭」という名前でスタートしたガーデンは、いま、「印象派庭園 花美の庭」と名前を変えて、早春から晩秋まで一年を通じて楽しめるガーデンを提案しています。印象派庭園の名にふさわしく、植物を絵の具がわりに、数多くの色彩の組み合わせを散りばめたこの美しいガーデンで、今号では、華やかな秋の庭のつくり方を教えていただきましょう。


野の花と暮らす秋の庭

 

ヤマモミジやナナカマド、ニシキギの葉のひときわ鮮やかな濃紅色。カツラやクロモジ、ソロの葉の明るい黄色。ナツハゼの黒い実、カマツカの赤い実。木々の下に広がる野菊の濃淡の紫色。日本の自然がつくりだす、見とれてしまうほど美しい秋の色に包まれた横山典子さんのお庭をお訪ねしました。


時間をかけてふたりで作る「暮らす庭」

「僕たちは期間限定で華やかに見せる庭ではなく、どの季節にも花があり植物の成長を楽しめる『暮らす庭』を、時間をかけて作りたいと思っています」と、ガーデンダイアリーVol.3で話してくださった那須の小林伸行さんと舞さんご夫妻。4年の歳月が過ぎ、ますます美しく心地よい庭に育ってゆく、おふたりの「暮らす庭」をお訪ねしました。今号の記事は伸行さんご自身に原稿をお願いしました。キャプションのひとつひとつまで、じっくりお楽しみください。


育種家 木村卓功さんの2018年 秋の新品種のバラ
どのバラがお好きですか?

今年、2018年モナコ国際バラコンクールで、みごと「芳香賞」と「フロリバンダ部門賞」のダブル受賞に輝いた木村卓功さん作出のシェエラザード。「ヨーロッパのマネではなく、ヨーロッパにはない花形や花色、オリジナリティのある花をめざして頑張ってきました」と木村さん。2008年に作出、2013年発表のこのバラは、ちょうど10年で、地中海の宝石のようなモナコ公国の国際コンクールでの受賞へと続く階段を駆け上ったことになります。今号に掲載のロサ オリエンティス、この秋の新品種もまた、それぞれのオリジナリティを輝かせています。どうぞご注目ください。


「庭の時間」を広げませんか?

初夏と秋、ガーデンがもっとも美しく輝く季節には、庭で過ごす時間の枠を、もう少し広げてみるのもいいですね。夕方、強い日差しが陰り、すっと気温が下がる初夏の庭の心地よさは格別です。冬に近づく秋の庭では、暖かい上着を一枚着込んで備えます。太陽が西の空に沈んでからしばらくの「薄暮」の時間は、草花や樹々が内緒話を始める特別なひとときです。そんな「トワイライトガーデン」から「ナイトガーデン」へ、「庭の時間」を広げれば、もっともっと庭は楽しくなりそうです。 ゆっくりと、少しずつ暮れてゆく初夏の庭も、大急ぎで夜の帳を降ろす秋の庭も、暗くなるにつれて、庭に仕掛けたガーデンライトの光が美しく際立っていく光景は、ドキドキするほど魅力的です。


レッドヒル ヒーサーの森 ローズガーデン

「僕は低いフェンスに一季咲きのつるバラを這わせるよりも、何度も返り咲くシュラブで、いつもバラが咲いている生垣にした方がいいと思うんだ」と大野耕生さん。「いつもバラの咲いている生垣」。想像するだけでワクワクしてきます。「世界にひとつだけの生垣を見に来ない? いいのは、生垣だけじゃないよ」という大野さんの言葉に魅かれて、5月、バラ満開の「レッドヒル ヒーサーの森」をお訪ねしました。森を背景に、津市郊外の丘陵に広がる華やかなバラ園を、このバラ園の監修に携わった大野耕生さんに案内していただきながら、美しくバラを咲かせる秘訣を教えていただきました。


セルフビルドで作り上げた こだわりの「男庭」

SNSで見かけて、「ここはどこなんだろう?どんな人が作っているんだろう?」と心惹かれると、使えるだけのツテを使ってリサーチし、それが日本のどこであれ、なんとかして訪ねてきた私。その中でもイチオシの「男の庭」、安形浩行さんのお庭をご紹介します。


私らしく庭を楽しむ

「私の庭」は世界にたったひとつだけ。だから、小さくても大きくても、自分にとって最高に心地よい場所であってほしいですね。でも植物は「生き物」ですし、庭はいちばん身近な「自然」でもあるので、最初から思うようにはなってくれません。庭づくりを続けているうちに、どんな庭が「私らしい庭」なのかが見えてくるはずです。心地よい庭づくりを模索しながら、たどり着いた「私らしい庭」を楽しんでいる3人のお庭をご紹介しましょう。

●住友化学園芸 牛迫正秀さんの なるほど納得 バラ栽培
●鉢で簡単、庭づくり 素敵なポッティングガーデン
植物のある暮らしの始まりは、ひとつのポットから
●明田川奈穂美の行かなくちゃ!
ロンドンにもパリにも行かない イギリス&フランス怒濤の庭巡り旅


今号の巻頭特集のタイトルは、「生きることをバラで飾ろう」。もちろんバラではなくてユリもいいし、今号に登場しているオミナエシやノコンギクなど、じょうぶできれいな日本の植物もいいし…などと、どんどん園芸寄りの話題になってしまいそうですが、そうではなくて、生きることを飾るバラとは、毎日の暮らしを、より豊かで幸せなものにする「生活文化」の象徴ですね。

ガーデンダイアリーの取材でうかがわせていただくたびに感動するのは、手間と時間と愛情をかけて育てられているお庭が放つ、まぶしいような幸せ感です。庭主さんが「自分のためにつくっている庭なんですよ」と言うお庭も、訪れる者に対してフレンドリーでオープンです。そんな素敵なお庭の庭主さんたちに共通しているように感じられるのは、毎日の暮らしの、その一日一日をとてもたいせつに過ごされていることです。庭づくりは、「受け身」の姿勢ではできません。毎年、少しずつ違う気候やお天気を気にかけながら、タイミングを計って種をまいたり、植えつけたり。自然を相手に真剣勝負、という局面もあるのです。石や土を運んだり、パーゴラを組み立てたり、相当の力仕事を、さらりとやってのける奥様方も多いですね。そうして出来上がったお庭が、自分や家族はもちろん、お友だちや、近所を通りがかる人たちの心に、やさしい季節の贈り物を届けている光景に接するたびに、庭のもつちからに胸を打たれます。


今号は『ガーデンダイアリー』の記念すべき10冊目。八月社という小さな出版社が創刊し、ここまで継続できてよかったな、と心底思います。読者のみなさま、応援してきてくださったみなさま、ありがとうございます。ますます楽しい誌面をめざします。(編集後記)


ガーデンダイアリーvol.10

ムック: 152ページ(A4変形)

出版社: 八月社

言語: 日本語

ISBN-13:978-4-07-430953-5

発売日: 2018/10/5

本体価格 1,200円

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