ガーデンダイアリー vol.1

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バラの芽がふくらみ、葉を展開させ、枝を伸ばして蕾をつけ、美しい花を咲かせる。 毎年、繰り返される命の営みを身近に見守ることで、なぜ私たちはこんなにも幸せな気持ちになるのでしょうか? 鉢で、ベランダで、小さな庭で、バラという植物が息づき香り高い花を咲かせる…… そのみずみずしい「生命感」が、私たちが心の奥深くでずっと求め続けている生きていることの「証」を贈ってくれるからなのかもしれません。
いま、たくさんの取材を通して実感するのは、日本の暮らしの庭がすばらしく豊かな成熟期を迎えていることです。トラディショナルな日本庭園ではなく、「なんちゃってイングリッシュ」でも、「うふふフレンチ」でもない、まさにいまこのときの暮らしの庭。日本の気候風土の中で健やかに育つ草花や樹木の力を生かして、たくさんのみなさまが、それぞれの「私らしさ」が際立つ素敵な庭づくりを楽しんでいらっしゃいます。そんな今日、「バラとガーデン」をテーマに、本誌『ガーデンダイアリー』を創刊できることは編集者としてこのうえない喜びです。 写真撮影は福岡将之さん。
ひとつひとつのお庭の輝きをどうぞお楽しみください。 



【ガーデンダイアリーvol.1 編集後記より】 

『ガーデンダイアリー創刊号』は、ようやく本日、校了です。
バラとガーデンをテーマにしたこのムックのタイトルを「ガーデンダイアリー」と決めたとき、周囲のみなさまから、「なぜ、ダイアリー?」と、タイトルの意味を聞いていただきました。

ダイアリーは、日記。ガーデンダイアリーは「庭日誌」でしょうか。
なぜ? と聞いていただいて、あらためて考えたことは、「人生の幸せな時間」についてでした。

幸せな時間は大切です。
「私とは何だろう?」と思ったときに、日々の幸せな記憶の積み重ねが「私」です、と定義できたらいいだろうなと思います。

でも、辛い記憶は残りやすいのに、日々の幸せな時間は、ふわふわと通り過ぎていってしまう。幸せな記憶は、心地よい余韻だけを残してやさしく消えていってしまうように感じられます。

だとすれば、決して長くはないこの人生の中で、私たちは、自分にとって「幸せな時間」を、もっとしっかりと記憶に留めておくべきなのではないのだろうか?
そう考えたとき、「ガーデンダイアリー」というタイトルがいっそう心に響きました。

庭は、日々の幸せをつくりだしてくれる奇跡のようにすばらしい装置です。
光と風と水、愛しい植物や生き物たちが集う、身近で小さなやさしい自然です。

だからこそ、庭づくりの喜び、庭で過ごす時間の幸せを、「ダイアリー」に記して、みんなで大切に共有したいと思います。

自分自身はもちろん、友人や家族、いまはまだ知り合っていないたくさんの人たちと庭の幸せを共有し、これからの幸せな庭づくりに役立てるための「庭日誌」。

そんな役割をこの「ガーデンダイアリー」が担えればどんなに嬉しいでしょう。
そんなことを、いま強く願っています。     (安藤 明)

 


もくじ

p2-3

素敵な7つのバラの庭
私らしくバラを育てる

p8-9

庭にとって大切なのは、その庭のつくり手の「私らしさ」。
そして、その土地の気候風土。お庭の主のそれぞれの個性が輝く、とびっきり素敵な7つのバラの庭をお届けします。 

フェンスとアーチに
バラがあふれ咲く
これぞお庭の幸せ!

心地よい風が室内に
バラの香りを運んでくれる
5月の「空の庭」は夢の世界!

あふれ咲くつるバラで
シンプルに美しく家を飾る

青い扉の白い家に
コーラルピンクのバラが咲いて
今年も、胸がきゅん!

あふれるようにバラの咲く
フロントガーデン
いったい何種類のバラがあるの?

心誘うピンクのバラとクレマチス
木製の青い扉から
お庭に入っても、いいですか?

ツゲを美しく刈り込めば
庭は小さな「フランス式庭園」に!


ガーデンカンパニーで
本物の「庭」と出会う


 

手をかけなくても美しい!
ポールズ ヒマラヤン ムスク と アルベリック バルビエ
私が選ぶ「永遠のバラ」

p52-53

淡いピンクと白の花々が空から降るように咲きこぼれ、あたり全体を桜色の夢のような景色に変えるポールズ ヒマラヤン ムスク。濃緑色の照り葉の美しいつるを伸ばし、「ここに花が欲しい!」と思う絶妙の位置に、ぽん、ぽんと、飾るように花を咲かせてくれるアルベリック バルビエ。いまこのとき、多くの人たちの庭で深く愛され、庭を「特別な場所」に変える魔法のような力をもつ2品種のバラの魅力を解き明かしましょう。

都心のマンションの小さな庭にあふれる!
麗しのポールズ ヒマラヤン ムスク
美しい照り葉と清楚な花

p52-535
アルベリック バルビエの魅力
ポールズ ヒマラヤン ムスクと
アルベリック バルビエ


あなたの憧れのバラの庭は?
イングリッシュローズが実現します。

p72-73

ガーデンカフェ・グリーンローズ
美しいバラの
シーンのつくり方

バラの季節、たくさんのお客さまが、至福のひとときを過ごすために訪れるガーデンカフェ・グリーンローズ。埼玉県毛呂山町で、春と秋、季節限定でオープンされる評判のガーデンカフェです。このみごとなお庭の女主人、斉藤よし江さんとごいっしょにガーデンを歩きながら、美しいシーンのつくり方を教えていただきましょう。


日本の薔薇を知りたくて その1
ハイブリッドムルティフロラの謎


大成功のバラ・レッスン!

p80-81

バラの家 木村卓功さんの
これで安心!
バラの病害虫対策

バラ園で見るバラもきれいですが、自分で育てたバラは、また特別にいとおしいものです。バラが芽を出して葉を広げ、枝を伸ばして花を咲かせる。その過程を見守ること自体に僕らは癒され、バラからエネルギーをもらえるのだろうと思います。そんな素敵なパワーをもつバラには、じつは、いろんなタイプがあります。どのタイプのバラを選ぶかによって、病害虫対策はもちろん、バラとのつきあい方を変えられる、ということを今号ではお伝えしたいと思います。


庭のバラを切花に。
美しく長く楽しむテクニック。


コマツガーデン 後藤みどりさんの
剪定と誘引と土づくり

「花を身近に感じていると、やさしい気持ちでいられます」と、バラ界のマドンナ後藤みどりさん。いつも優しいバラ色の空気に包まれているような、ふんわり可憐なみどりさんですが、バラの作業は大胆でスピーディ。優雅なバラの邸宅を舞台に、美しく咲かせる「バラ仕事」のポイントを教えていただきましょう。

p98-993

河合伸志さんの「5月」
バラと草花と樹木の庭づくり
四季折々の花と過ごす都会のオアシス
「横浜イングリッシュガーデン」へ

「きれいに整った草姿の植物の隣にすっと穂を伸ばす植物を組み合わせると、それぞれのフォルムの違いが生きてきます。花の色彩は、あえて反対色を組み合わせることによって、はっとするほど浮き立ちます」。庭づくりの醍醐味は、植物の組み合わせ方にこそある! 5月の「横浜イングリッシュガーデン」を舞台に、河合伸志さんにその極意を教えていただきましょう。


フレッシュなバラの香りを
「フレグランス」で楽しむために


この春モードなバラは?


p110-111

北鎌倉 藤田みどりさんの
5月のバラでジャムとお酒を

バラの季節、北鎌倉の「庭の料理家」藤田みどりさんは、無農薬で育てたバラでジャムやお酒をつくり、バラを「味わう」楽しみを極めます。
「バラの香りほど、心を豊かにさせてくれるものはありません。胸がしめつけられるほどに、わくわくと何かを予感させてくれるようなバラの香り。そんなバラの幸福感をどこまでも自分のものにしたい、感じたいと、欲張りな私は季節になると薔薇ジャムを煮たり薔薇酒を漬けたりと、バラの日々を暮らします。育てて愛でるだけでなく味わう楽しみ、究極のバラの楽しみをごいっしょしましょう」

p126-127

訪ねてリフレッシュ!
諏訪エリアの初夏の庭

長野県の東部に位置する諏訪地方は南アルプスと八ヶ岳に囲まれた自然豊かな丘陵地帯。厳しい冬を越えて、待ち望んでいた春には、いっせいに植物が目を覚まします。諏訪のガーデナーさんたちは厳しい冬の寒さと戦いながら、この短い庭の季節のために準備を整えています。初夏の風といっしょに、諏訪の自然を借景にした美しいガーデンを訪ねてみませんか?

ガーデンダイアリーvol.1

ムック: 132ページ(A4変形)
出版社: 主婦の友社 (2014/4/12)
言語: 日本語
ISBN-10: 4072929425
ISBN-13: 978-4072929421
発売日: 2014/4/12

本体価格 1,200円

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お気軽にお問い合わせください。

お問い合わせ先 ando@hachigatsusha.net (八月社/安藤宛)

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