ご購入はこちらから |
【ガーデンダイアリーvol.3 編集後記より】「生きることは、バラで飾られねばならない」昨年4月創刊の『ガーデンダイアリー』は、おかげさまで無事、3号目の刊行の運びとなりました。読者のみなさま、あらためてありがとうございます。 さて、標題の
「生きることはバラで飾られねばならない」という言葉は、若手哲学者の國分功一郎さんが、その著書、『暇と退屈の倫理学』(朝日出版社)の序章に記したものです。 國分さんは、有名なイギリスの思想家ウィリアム・モリスの主張をもっと推し進めて以下のように述べました。
「人はパンがなければ生きていけない。 パン(ごはん)だけでは決して生きられない私たちは、心を満たしてくれるものをもとめて、本を読んだり映画を見たり旅行に出かけたり写真を撮ったり、おいしい料理をつくったり、食べに行ったり、そしてガーデンで花を育てたりします。 そんなふうに豊かな「生活文化」の象徴として語られる「バラ」は、地球上にある数多くの花々のなかで特別な花なのでしょう。バラという特別な花をメインテーマとする『ガーデンダイアリー』は、写真の美しさはもちろん、用紙にも印刷にもこだわり抜いた本です。 インターネット優勢の時代だからこそ、実際に手に取ってページをめくる、リアルな本の手触りを大事にしたいと思います。そして、ページを開くと、そこから明るい庭の光があふれて、読んでくださる方々の心をやさしく満たしてくれるといいな、と思います。編集部一同、心を込めて今号を送り出します。 (安藤 明) もくじ 愛知県豊橋市、黒田和重さんの庭
バラの季節の贈り物 5月初旬、可憐な一重のモッコウバラと金色のシベが美しいナニワイバラ、純白のハイブリッドルゴサの花が咲くと、斉藤よし江さんの庭のバラの季節が始まります。ぐんぐん枝を伸ばして透き通ったピンク色の大輪の花を降るように咲かせる中国原産のティローズ、リージャン ロード クライマーも咲き出しました。寒い冬の間の庭仕事が、芳しい成果となって次々に花開く5月。庭からの、美しい贈り物のような一瞬一瞬を大切に味わいます。 育種家 木村卓功さんの 毎年、世界中で、次々に発表されるバラの新品種。数ある園芸植物の中で、これほど「ファッション性」のあるものはバラを置いてほかに見当たりません。いま、世界のバラのトレンドは、美しさと同時に強さと育てやすさ。日本の育種界をリードする若手育種家、木村卓功さんのフレッシュな「バラの花束」をお届けします。
河本バラ園 河本純子さんの 濃尾平野の西北端、揖斐川と根尾川が合流する肥沃な土地に河本バラ園はあります。揖斐川の支流からもたらされる豊かな水は農業用水となって、サラサラと心地よい音を響かせながら敷地内を通り抜けてゆきます。土と水に恵まれたこの土地で、育種家、河本純子さんが次々に発表するバラは、日本独自の個性を輝かせる「ジャパンモード」と評され、多くのロザリアンたちの心をつかんで離しません。純子さんの美しいバラの誕生の秘密を知りたくて、河本バラ園をお訪ねしました。 麗しのベラドンナ さっと作れるレシピを選んで 5月、バラの季節がやってくると、1年間、丹精込めて育てたバラたちを、お友だちに見ていただくために、バラのパーティを開きます。 週末ロザリアンのための 「バラを育てたい。でもお世話できるのは、たぶん週末だけ!」。そんな週末ロザリアンさんたちのために、手をかけなくても楽しめるバラ栽培のコツをお伝えします。ポイントは3つだけ。ガーデニング1年生もごいっしょに、この春、ひと鉢の素敵なバラから始めてみませんか? この秋、モードなバラは? 日本の薔薇を知りたくて その2 いいね!日本のバラの庭 いま、日本のバラの庭が最高に素敵です。庭のつくり手の、その人らしさがあふれる庭は見飽きることがありません。 Part 1 「暮らす庭」那須へ 栃木県北端に位置する那須町は、豊かな自然と夏の冷涼な気候に恵まれ、日本有数の別荘地としてよく知られています。そんな憧れの土地に「庭」をもち、美しい四季を味わい、やりがいのある仕事を得て、庭づくりに心を注ぎ、人生そのものをまるごと楽しむというみごとな選択をした人たちがいます。そのお庭の美しいこと! ■ 人生そのものがここにある 僕たちの「暮らす庭」 ■ 「そうだ、ここで『バラ色の人生』を送ろう!と、思ったの」 ■ 雑木林に香るコピスガーデンで手に入れる「しあわせな時間」 ■ 植物の葉はこんなにも魅力的。いつの季節も美しい、『リーフハウス』の庭づくり。 Part2 「Noraの庭」に会いたくて千葉へ 千葉県流山市の「ながれやまオープンガーデン」は、今年11回目を迎えます。10年の歳月を重ね、11回のオープンガーデンの開催を経て、町はいっそう美しさと住みやすさを増しました。そんな町に「住みたい」と願う若い世代の家族が増えて、流山市は、いま人口が増加しているそうです。「庭」がもつ力をあらためて実感できる素敵なエピソードです。 ■ 橋本景子さんの小さな庭 ■ 小高静子さんの町に向かって開かれた庭 ■ 加藤靖子さんのふんわりガーデン ■ 齋藤京子さんの「男前」ガーデン! Part3 芳しく、美しくバラの花咲く北海道へ 北海道のガーデニングシーズンは短い。初夏、このシーズンを待ちわびていたかのように、植物たちはいっせいに咲き出します。厳しい冬を耐え抜いたバラの色は深く深く、見る人の心を揺さぶります。北海道レッドのバラを、北海道ブルーの宿根草を、さあ見に行きませんか? ■ 「バレリーナ」から始まった25歳のガーデン。ひとつひとつ時間と手間を楽しみながら! ■ 輝くようにこぼれ咲くバラのガーデンゲートの奥には、見どころ満載の「小さな庭」が。 ■ 美しい芝生のボーダーガーデンから「お庭の幸せ」が通りにまであふれて。 ■ 多彩なグリーンの中に赤いベリーとバラが映える、豊かな暮らしの庭づくり。 ■ 降雪6mの豪雪地帯!厳しい冬を越えたバラたちが、初夏を美しく謳歌しています。 ■ おうちカフェ&ショップ。「新しい素敵なシーンを用意してお待ちしています」 ■ 雑貨店ロングパリッシュとカフェとガーデン。ミオン農苑で過ごす時間。 ■ 「十勝ヒルズ」に咲くバラは、プラムやリンゴのおいしい香り。 ■ 「十勝千年の森」に咲くバラは、世界一美しい色。 ■ 深い深い森の宝物「イコロの森」に行こうよ ■ 紫竹昭葉さんの「夢の庭」 紫竹ガーデンへ。 |
ガーデンダイアリーvol.3
ムック: 152ページ(A4変形)
出版社: 主婦の友社 (2014/10/11)
言語: 日本語
ISBN-13: 978-407298867-1
発売日: 2015/4/9
本体価格 1,200円
ご購入はこちらから |
※あなたのお店で ガーデンダイアリーをお取り扱いいただける場合は、 お気軽にお問い合わせください。 お問い合わせ先 ando@hachigatsusha.net (八月社/安藤宛)
<正誤表>
掲載内容に誤りがありました。
ご迷惑をおかけ致しましたことを深くお詫び申し上げますとともに、
下記の通り訂正させていただきます。
p.30 「青流」→「清流」
p.33 「左はフロリバンダ部門で銀賞を受賞の吉池貞藏さん」
→「左はハイブリッド・ティー部門で銅賞、長岡市長賞を受賞の大月啓仲さん」