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【ガーデンダイアリーvol.2 編集後記より】「ガーデン誌って、チョコレートみたいに食べられるものじゃないですからねえ。生活の必需品ではないものを作るのは、ホントにむずかしいです」と、かつてボヤいたことがあります。造園学校取材の帰り道、その学校の校長先生と歩きながらお話しさせていただいていたときのことです。
雑誌や書籍の売れ行きが右肩下がりの時代に突入し、ああでもない、こうでもないと、日々、編集方針に迷っていたため、ついつい穏やかなお人柄の校長先生に打ち明け話を聞いていただいていました。すると、校長先生は、はっとするほど強い口調で言われました。「いや、ガーデン誌は必需品ですよ。心の必需品です」。「ああ、そうでしたね」とおこたえしながら、急に、心の底から元気がわいてきたのを思い出します。 以来10数年、「心の必需品」となりうるガーデン誌をめざしてきました。いま、庭づくりに熱中していらっしゃる方にとっては、すぐに役立つ実用書として。そしていまは庭づくりに時間をさけないみなさまにとっても、ページをめくるだけで、お庭の幸せを味わっていただけるような『ガーデンダイアリー』でありたいと思います。 写真家、福岡将之さんが捉えた庭や植物の表情は、繰り返し眺めて飽きずに楽しんでいただける素敵な仕上がりです。今号で記事デビュー(130頁)の「あけちゃん」ことアケタガワナホミの庭の評価基準の一番上は、「お腹が空いているのを忘れるガーデン」だそうです(笑)。 今号を手に取ってくださった読者のみなさまにとって、『ガーデンダイアリー』が、とびっきりおいしいチョコレートに匹敵することを、あるいはそれを超えるものであることを願いつつ、本誌を送り出します。(安藤 明) もくじ 茨城県日立市の中野可奈子さんの庭 素敵な8つのバラの庭 たったひと株のバラが咲くだけで、庭は奇跡のように幸せな空気に包まれます。アーチにテラスに窓辺にベランダに、それぞれのお庭の主が工夫をこらしてつくりだした美しいバラの光景。そんなシーンの数々が、人をどれだけ幸福な気持ちにしてくれることでしょう。今号では、とびっきり素敵なお庭から、「幸せのつくり方」を見つけてみませんか? ■ 「門冠りのジュランビル」が 黒い瓦に映えて、 和のバラの庭がとっても新鮮! ■ 完璧なまでの美しさ。 こんなにきれいに 庭を保つ秘訣は? ■ ライム色の葡萄の葉と、 大輪のバラが光に透ける 木漏れ日のテラス。 ■ アーチもパーゴラも 壁面も。成功の鍵は、 バラの品種選び! ■ 都心の小さな ベランダの シックで大人な、 ローズガーデン。 ■ 「白いバラが似合う庭は、 英米文学のガーデンを イメージしてつくりました」 ■ シジュウカラのさえずる 森の庭に遊びに来ませんか? ■ 白い花だけじゃないのに こんなに素敵なホワイトガーデン! 植物の選び方はね……。 世界中で愛されるバラ、ピエール ドゥ ロンサール
春、緑色を含むクリームにピンクの覆輪、花芯が色濃くピンクに染まる大輪花を株いっぱいに開花させます。古枝から伸びた若枝の先に咲く花は、一輪一輪が質感たっぷりで、枝は重さを支えきれず、花はうつむき気味に優しい風情を見せます。パーゴラへ誘引された枝から下垂して咲き乱れる姿は、この品種のもっとも美しい瞬間です。この美しさに、抵抗できる人がいるでしょうか? 耐病性にも優れ、初心者にも育てやすい強さを兼ね備えた優れた品種です。
秋こそ、バラを 美しく咲かせる
虫にかじられたあとひとつなく、うどんこ病や黒星病の気配もなく、美しい葉を維持しているバラの姿に感動!5月と同じように華やかに、さらにいっそう深い風情をたたえて咲く10月のバラたちです。秋バラを美しく咲かせる、その秘密は? 河合伸志さんがつくる 美しい秋のローズガーデン
10月の「横浜イングリッシュガーデン」で、河合伸志さんにバラと宿根草の秋の庭づくりの極意を教えていただきました。?春のバラが『華』ならば、秋は『趣き』。秋バラは春の花に比べると、数こそ少ないものの、色が濃く、花が大きくゆったり咲きます。気温が低いため、花もちがよく長く楽しめるのも嬉しいです。 ガーデンカフェ ・グリーンローズ斉藤よし江さんの
埼玉県毛呂山町のガーデンカフェ・グリーンローズ。創刊号にご登場いただいた斉藤よし江さんのお庭です。この素敵なお庭で、よし江さんはどんな庭仕事をされているのでしょう? 今号では、まず秋から春までを。次号では春から次の秋までの「ガーデンダイアリー」を見せていただきます。 小山内 健さんの「愛しのオールドローズ」
かわいらしいつぼみを抱いてツンツンとんがった飾りガク。マットでシックな葉。クシュクシュと中心に集まるふぞろいな花びら。オールドローズの細部の魅力に気づいてしまうと、もうタイヘン、きっと虜になってしまいます。「古き良き時代」のスローなバラの魅力を、国営越後丘陵公園香りのばら園の「原種・オールドローズのエリア」を舞台に、小山内 健さんに語っていただきます。 美しいバラの誕生
ファッションの世界にモードがあるように、バラの世界にも「モード」があります。いま、まさにこの時代の、ロザリアンの心にいちばんぴったりフィットするバラの色は? 香りは? 樹形は? バラ界のモードをつくる3人のみなさまに、「育種の真相」を語っていただきました。 大成功のバラ・レッスン!バラの家 木村卓功さんの
バラを元気に育てるために大切な「肥料」。 でも、いつ、どれくらいあげたらいいのか、 意外にむずかしく感じられたりしませんか? 肥料をあげるタイミングと量の加減をしっかりつかんでしまえば、バラ栽培はもっともっとラクで楽しいものになるはずです。 バラの家の木村卓功さんに、その「コツ」を教えていただきました。 この秋、モードなバラは? 日本の薔薇を知りたくて その2 園芸研究家 辻 幸治さんが訪ねる 小さな小さなバラの鉢植え。直径わずか5センチほどの鉢に仕立てられたヤクシマイバラは、「小品盆栽」として歳月を感じさせる風格が添えられて、それはそれはみごとです。今号では園芸研究家辻 幸治さんが、バラの小品盆栽にかけて当代イチの作家さん、「盆栽大野」の朝美さんの仕事場をお訪ねしました。「バラの小品盆栽の作り方」を、手取り足取り詳しく教えていただいて、取材チーム一同、すっかり作ってみたくなりました。小さなバラ園づくりに、さて、挑戦してみませんか? お庭のバラでつくるお菓子
東京都目黒区。都心のマンション一階の専有庭で、ローメンテナンスのバラの庭を楽しむ黒坂祐子さん。『ガーデンダイアリー vol.1』創刊号にご登場いただき大好評でした。バラの季節、空から降り注ぐように咲く桜色のポールズ ヒマラヤン ムスクと、アルベリック バルビエの白い花に包まれた祐子さんの庭は、まさに夢のような美しさです。さらに、「強いバラを選んでいるので消毒なしで大丈夫。ほんとうに手のかからない庭です」という言葉通り、祐子さんの庭はオーガニックで美しく維持されています。オーガニックとなれば、花びらはもちろん、食べられる! 庭に咲くバラの花びらでつくるお菓子の数々は、バラの楽しみをどこまでも豊かに広げてくれるのです。 明田川奈穂美の行かなくちゃ!
こんにちは。「あけ」ことアケタガワです。編集長からね、「好きなガーデンを取材してごらん」って命じられたので、あたしのお気に入り、長野県須坂市にある「ガーデンソイル」を紹介しまーす。高速のインターを降りて、リンゴ畑の中、車走らせてると、ほら、シンボルツリーのゴールデンアカシアが見えてきた。ガーデンソイルはね、お腹空いてるの忘れちゃうようなガーデンなのよ。ねえ、いっしょに行かない? 鵜飼寿子さんのHappy Garden! |
ガーデンダイアリーvol.2
ムック: 132ページ(A4変形)
出版社: 主婦の友社 (2014/10/11)
言語: 日本語
ISBN-10: 4072944734 ISBN-13: 978-4072944738
発売日: 2014/10/11
本体価格 1,200円
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