決定版 育てて楽しむ オリーブの本

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『ウチのオリーブの木に実がつかないのは、なぜ?』
病害虫対策は?
実からオイルを搾れる?
オリーブの実の食べ方は?オリーブを育てて楽しむための実用ノウハウが、
オリーブの木のある暮らしを10倍楽しくすること間違いなし!

スタイリッシュな雰囲気が大人気のオリーブの木。
植え方、育て方、病害虫対策から、実の収穫と食べ方まで、
オリーブがまるごとわかる本ができました。

 

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さあ、オリーブの木と、 親しいおつきあいを始めませんか?

オリーブはこんな木です」から始まって
「Part1オリーブを育てる」
「Part2オリーブを食べる」
「Part3オリーブを知る」の3つのパートで、
オリーブの木について知っておきたいことのすべてを網羅しました。

スタイリッシュな雰囲気が人気のオリーブの木は、
遠く地中海沿岸の地域を原産地とするため、
日本ではまだまだ栽培法がよく知られていません。

いっぽうで、おしゃれ感度の高いカフェの店先や個人邸、
ベランダや屋上でも、オリーブの木を選ぶ人たちが増えています。

品種図鑑のページでお気に入りのオリーブを見つけるのもお楽しみ。

さあ、本書を片手にオリーブの木と親しいつきあいを始めませんか?

本書は、オリーブ大好きな著者、
岡井路子さんの情熱から誕生しました。

はじめて会った頃から、著者、岡井路子さんはオリーブに夢中でした。
以来、この10数年間、路子さんはオリーブを追いかけて、
小豆島はもちろん日本各地のオリーブ生産地を訪ね、
そしてスペイン、ポルトガル、トルコへと、
毎年のように出掛けて、オリーブについて学んできました。

遙か地中海沿岸地域のオリーブの原産地に自分の足で実際に立ち、
自分自身の五感でオリーブの秘密を解き明かしたい!

そんなパワフルな心意気は、 まさに岡井路子さんだからこそ。
そして今日。 刷り上がって届いた本を手に取った瞬間、
気づいたのは、『決定版 育てて楽しむオリーブの本』の表紙の「青色」は、
岡井路子さんの魂の色なのだということでした。

大好きなオリーブをとことん追いかけて、
まっすぐに進む路子さん。
青い表紙の中で、実のついたオリーブの枝を持っているのは、
もちろん著者、岡井路子さん自身です。

ウチのオリーブに実がつかないのは、なぜ?」
「オリーブの木に5粒だけ実がなったのだけれど、食べ方は?」
「オリーブの葉が黄色くなってきたけど、どうしたらいい?」
そんな質問のひとつひとつにきちんと答えて、
ひとりでも多くのみなさまに、
オリーブの木との楽しい関係をお届けしたい……。

岡井路子さんの仕事の原動力は、
どんなときも、「人に楽しさを伝えたい」「みんなが喜ぶ顔を見たい」という、
その一点にあるように思えます。

Part1は「オリーブを育てる」
Part2は「オリーブを食べる」
Part3は「オリーブを知る」

オリーブの魅力の虜となった岡井路子さんが、
自分自身でオリーブの故郷を歩き、
自分の手で確かめ、
自分の味覚で味わってきたオリーブをめぐるあれこれは、
最高に価値のあるものだと私は思います。

本書が、あなたとオリーブの親しい関係をつくるためのお役に立てることを、
『決定版 育てて楽しむオリーブの本』制作スタッフ一同、強く願っています。
(八月社・安藤明)


【著者プロフィール】 岡井路子 おかいみちこ

ワコアインテリアスクールで学んだのち、サンクスネイチャーで杉井明美さんに師事、日本で唯一のガーデニングカウンセラーとなる。オリーブに強く心をひかれ、毎年、小豆島、スペイン、ポルトガル、トルコなどを訪ね、オリーブへの造詣を深めている。日本各地でオリーブの講習会の講師を務めるほか、2006年に『育てる・食べる・楽しむ まるごとわかるオリーブの本』、2008年に『育てて楽しむ はじめてのオリーブ』をプロデュース。2011年に『オリーブ』(NHK出版)を執筆。雑誌、TVで活躍中。


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もくじ

オリーブってこんな木です
Part1 オリーブを育てる

■オリーブ栽培地域マップ

地中海生まれのオリーブは日当たりと温暖な気候を好み、年間の平均気温が15~22度程度の場所で露地栽培が可能です。しかし耐寒性も強く、短い期間ならマイナス10度の寒さにも耐えられるので、寒い地域でも条件によっては屋外でじゅうぶんに越冬できます。このマップを参考に、あなたの庭でも、ぜひオリーブを育ててみてください。

■オリーブを育てるとき大切なこと

オリーブは特別な世話をしなくても枯れてしまうことのない、とても丈夫な果樹です。でも、幼木のうちから支柱を立てたり、適度に剪定したり、肥料やりも忘れないなど、少し手をかけることで、見違えるほどよく育ちます。世話をすることが、早く実を見ることの近道でもあるのです。ここでは、オリーブを育てるときに大切な「光」「水」「土」「肥料」について解説しています。

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■オリーブと暮らす12カ月

風に揺れる銀灰色の葉が美しいオリーブの木は、秋の実の収穫も大きな楽しみです。春、キンモクセイの花に似た小さな花を咲かせたあと、オリーブは緑色の小さな実をつけ、その実は、少しずつ大きくなって、緑から黒までのグラデーションを見せながら、ゆっくりと完熟してゆきます。待つことの喜びも、きっとオリーブと暮らす幸せのひとつです。油分を含むオリーブの実は、日差しを浴びて艶やかに輝き、どんな宝石よりも美しいと私は思います。

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■オリーブを植える
【オリーブの地植え】

いったん根づいてしまえば、水やりの手間がいらないのが地植えのよいところです。庭のシンボルツリーとしてもオリーブは大人気です。地中海沿岸から運ばれてきた、百年以上を経たオリーブの木を植えれば、いきなり時空を越えた見応えのある空間がそこにできてしまうのも、オリーブの木の「底力」というものでしょう。

【オリーブの鉢植え】

鉢植えのオリーブは移動できるので、最適な環境に置けるのがよい点です。スペースがあまりなくても、数多く育てることができ、剪定によって好きなサイズで楽しめるのも鉢植えの利点です。早く実を見たければ、地植えよりも鉢植えのほうが早く実がつきやすい、ということもポイントですね。

【オリーブの植え替え】

オリーブをずっと同じ鉢に植えたままにしておくと、根が張りすぎて詰まり、生長が止まってしまいます。土の表面が固くなっていたり、鉢底穴から根が飛び出していたら植え替えの合図です。3年に1回程度は植え替えをしましょう。

■オリーブの剪定

オリーブを育てるとき、キモとなるのは剪定です。実がつく、つかないは剪定しだい。木を若返らせるためには、強剪定が効果的。また、剪定によってどのような樹形にも仕立てることができます。「剪定を制した者は、オリーブを制す!」。失敗を恐れずに、チャレンジしてみましょう。

【剪定の7つの法則】

できるだけ新梢を残しつつ、混み合ったところを中心に枝を取り除きます。7カ所の整理するべき枝をお教えします。

【用途によって好みの樹形に仕立てる】

オリーブは品種によって樹形がさまざまですが、苗の頃から剪定をしていくことで理想の形に整えることができます。スリムに仕立てたいとき、低く抑えたいときの剪定の方法をお教えします。

【鉢植えのオリーブ植えつけ時の剪定】

新しい苗木を剪定しながら育てると、好みの樹形に育ちやすくなります。将来の樹形を考えながら、四方にバランスよく伸びるようにイメージして剪定しましょう。ここでは樹形をまとめる第一段階と、より強く芽吹かせるための第二段階に分けてご紹介します。

【地植えのオリーブの剪定】

土中深く根を張らせたオリーブは、力強く、ぐんぐん育ちます。でも、そのまま放っておくと、茂り過ぎてしまうので剪定が必要。オリーブは剪定が必要な木だということを知っておきましょう。

【強剪定でオリーブは若返る】

萌芽力の強いオリーブの木には、「強剪定」が有効です。重く茂り過ぎた木は、思い切って太い枝の部分で切り戻して、木のリフレッシュをはかります。

■オリーブを殖やす
【オリーブの太木挿し】

剪定枝が出たら、捨てずに太木挿しにしてみます。春、切ってすぐの枝を挿すと成功率が高く、ひと月くらいするとかわいい葉っぱが出てきます。

【オリーブの緑枝挿し】

緑枝挿しのポイントは、何よりも、つきやすい品種を選ぶこと。萌芽力の強いものを選びます。

【オリーブの種をまく】

発芽までに時間がかかるオリーブ。種をまいたあとの水やりを忘れないために、オリーブの木が植わっている鉢に種を埋めておくとよいでしょう。1、2年して、忘れた頃にかわいい双葉が出てくると嬉しいです。

■オリーブに実をつけるには?

「うちのオリーブは実がつかない品種かしら」「ウチのはオスの木なの?」など、実がつかないという悩みを耳にすることが多いオリーブです。けれどオリーブは、もちろんどの品種もちゃんと実をつける植物です。実がつかないとしたら、育て方や環境に原因があることがほとんどなので、その原因を見つけてきちんと対処すれば、いままで実がならなかった木でもかならず実をつけるはずです。

【オリーブに実をつけるポイント】

オリーブに実をつけるための6つのポイントを紹介します。

【オリーブに実をつける剪定】

オリーブに実をつけさせるための剪定のポイントをお伝えします。

■オリーブの病害虫対策

病害虫には比較的強いオリーブの木。でも、放っておいてよいわけではありません。まず、日頃からよく「見て」あげるところから始めましょう。そして、オリーブを育てるときに、もっとも手ごわい害虫がこのオリーブアナアキゾウムシ。気づかずに放っておくと、木を内部からどんどん食害して、大きく育ったオリーブでも枯らしてしまうほどパワフルです。要注意!

【オリーブにトラブル発生!こんなときどうする?】

オリーブを育てるにあたって、いろんなトラブルが発生します。
Q&Aで、想定される様々なトラブルの解決法をお教えします。

■目的別 オリーブの品種選び

ひとくちにオリーブといっても、その品種はとても多く、世界では1000品種以上に及ぶともいわれています。それぞれに、実や葉の大きさや形、樹形のほか、育てやすさや実の油分の含有量、実のつきやすさなどの個性が異なるのもオリーブならでは。

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【 オリーブ品種図鑑】

ここでは日本で主に流通しているものを中心に、代表的な28品種をご紹介します。実を収穫して食べる、オイルを搾る、美しい樹形を楽しむ、そんな自分の庭や目的にぴったりのオリーブを、ぜひ選んでください。

【オリーブの枝を楽しむ】

オリーブの木は、まるごと楽しめるので捨てるところがありません。鯨と同じですね(笑)。実は食べておいしく、葉はお茶になり、枝はちょっとの工夫ですてきなクラフトに変わります。つややかな実やシルバーグリーンの葉、枝もしなやかで加工しやすいから、初心者でも簡単。剪定で出た枝を活用できれば、「楽しみ」がもっと広がります。

Part 2 オリーブを食べる

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■オリーブの収穫

5月の中旬から6月にかけて、モクセイに似たクリーム色の花を咲かせたオリーブは、花を落とした後、小さな緑色の実をつけます。秋のはじめ頃までに丸まると育った明るい緑色の実は、秋が深まるにつれてしだいに赤味を帯び、やがて黒紫色へと熟していきます。宝石のように輝くオリーブの実。重いほど実をつけた枝から、傷つけないように、ひとつひとつ手摘みで摘み取ります。収穫する時期は、青い実を塩水漬けにするか、熟した実を塩漬けにするか、オイルを搾ってみたいのか、その目的に合わせて判断しましょう。

【オリーブの実の成熟度カラースケール】

■オリーブの渋を抜く

オリーブの実にはオレウロペインというポリフェノールの一種が含まれているために渋みが強く、そのままでは食べられません。食用にするための渋抜きにはいくつか方法があります。

【水で渋を抜いて塩水漬けにする】
【塩水漬けのオリーブに風味を加える】
【塩で渋を抜く】
【塩漬けのオリーブでペーストをつくる】
【メープルシロップ、黒糖、ハチミツ、てんさい糖に漬ける】
【オリーブの種抜き器と切り目入れ器】
【苛性ソーダで渋を抜いてオリーブの新漬けをつくる】

■オリーブオイル
【マイ・オリーブオイルを搾る】

完熟した実がたくさん採れたら、ぜひつくってみたいのが「マイ・オリーブオイル」です。500gの実に対して、採れるオイル量は約80㎖。約1割強とわずかですが、自分で育てたオリーブから搾ったオイルは、スプーン1杯でも本物のエクストラバージンオイル、まさにフレッシュなオリーブのジュースです。

【オリーブオイルはオリーブの果汁です】

ゴマ油や菜種油、ひまわりオイルなどは、すべて種子からとった食用油。オリーブオイルだけが唯一、実を搾ってつくった「果汁」です。そのおいしさは、オイルというより、むしろ極上の「オリーブジュース」。市販のオリーブオイルの種類と扱い方を解説しています。

【品種によって色も味わいも多彩 オリーブオイルのテイスティング】

オリーブオイルは、まるでワインのようにそれぞれ異なる味わいや個性をもっています。その色は、緑色の実を搾るとグリーン、赤や紫だと青みがかった黄金色、黒い実は琥珀色のオイルになります。味わいもまたそれぞれで、青い実を搾ると若草のような香りとピリッとした辛さをもつ刺激的な味に。赤やよく熟した黒い実は、まろやかで滋味深いオイルにと、たとえ同じ品種であっても、その熟度によって違いが出てくるほど。オイルの含有量も品種ごとに違うので、「マイ・オリーブオイル」をつくりたいという人は、品種選びにこだわるのも楽しいでしょう。

【スプーンいっぱいのオリーブオイルが健康なからだをつくる】

世界のいろいろな場所で、赤ちゃんに与えるものがオリーブオイルだったり、オリーブオイルでマッサージしたり、というエピソードをよく耳にします。上質のオリーブオイルは、赤ちゃんを丈夫に育てたいと願う母親たちが、遥か昔から深い信頼を抱き続けてきたものだということなのでしょう。

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【オリーブオイルのおいしい味わい方】

フレッシュなオリーブオイルにパンを浸して塩をぱらり。みずみずしいオイルの味と香りに、「はじめての味覚だ!」と感動される方も多いことでしょう。意外にも、フルーツやバニラアイスとも好相性。あなたなりのアイディアで、さまざまな料理に使ってみましょう。

【オリーブの葉でお茶をつくる】

無農薬で育てられたオリーブの葉は、お茶にしても楽しめます。オリーブの葉には「オレウロペイン」という抗酸化、抗菌作用が高い成分が豊富に含まれ、血圧を下げる効果があるほか、体内のコラーゲンの生成を助けて美容効果も期待できます。

Part3 オリーブを知る

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■オリーブの歴史

オリーブ栽培の歴史はひじょうに古く、野生種は有史以前より地中海沿岸からアフリカ北岸一帯に自生していました。栽培の起源は諸説ありますが、今から5000~6000年前、現在のトルコ、シリア、ヨルダンといった地中海東方の地域で始まったと考えられています。

■オリーブの伝播
【スペインでオリーブの新漬けを習う】
【ポルトガルで、オリーブのエコシステムに感動!】
【トルコでオリーブの塩水漬けを習う】
【道の駅 小豆島オリーブ公園】
【オリーブの苗木を買えるおすすめの店 】

決定版 育てて楽しむ オリーブの本

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著者:岡井路子
制作:八月社
発行:主婦の友インフォス情報社
発売:主婦の友社
定価:1300円(本体)

*本書は『育てる・食べる・楽しむ まるごとわかるオリーブの本』『育てて楽しむ はじめてのオリーブ』などの記事に新規取材を加え、再編集したものです。

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お問い合わせ先 ando@hachigatsusha.net (八月社/安藤宛)

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